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2014 01,07 11:22 |
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おととし母が癌になって、去年の3月に他界して、そしてつい先日起きた事まで、
自分にとって全てが繋がって、母が自分に何を気付かせたかったのかが 何か分かったような気がして。大袈裟かも知れないけど、生きている事に、 自分に起きる事には全て意味があるんだなって思ったんです。 わざわざこうして文章を書いて人に見せる意味があるのかなんて分からないけど、書いてみました。 自分はなぜこんなにもイライラしやすくて、人に対して怒ってしまうのか? すっとずっと自分の課題で、ずっと考えていました。 それは去年、母の治療をしている時にもずっと感じていたし、母が亡くなって しばらくしてから特に強く思うようになりました。 東京に住む母が一昨年の秋に治療の為に札幌の母の実家に帰って来て、治療をしていた時は、 余裕のある状態では無かったと言うのはあるのですが、今思えばずっと怒っていました。 なんでもっと生きるためにお手当も食事もやらないんだ!って。 ほとんど笑顔で話しながら治療すると言う事が無かったんじゃないかなと思います。 その時は自分が出来る事を精一杯やっていると思っていたし、家族の中で自分だけでも 叱咤激励することが必要だと思っていたので、母、家族、親戚から「あんたは厳し過ぎる。」 って言われても変えませんでした。と言うか変えて、甘くしたらこの人はもっと早く 死んでしまうから変えてはいけないって思っていました。 でも、すごいストレスでしたね、アルコールの量がすごかったです。 全然優しい息子じゃなかったけど、その時は後悔は無いと思っていたんですけどね、 時間が経つにつれて色々と思い出して、考えました。 なぜ最後の時まで笑顔で母と会話が出来なかったのか… 息子としても治療家としても良かったのか… 母の為になっていたのか…母が望む形だったのか… 厳しい事とずっと怒っている事は違うよな… なんであんなに怒っていたのか… こう考え直すきっかけを与えてくれたのは患者さんでした。 母が亡くなってから3か月位経った頃に、一組の親子が治療に来てくれたんです、 末期ガンの母親のために息子さんが自然療法をしている治療院を探してうちに来てくれたんです。 息子さんはうちを探して一緒に来るくらいだから、すごく一生懸命なんですけど、 お母さんは、出来る事はやるけど、もう覚悟は出来ているからガンと向き合って 頑張って生きるのではなく、笑って楽しく最後を迎えたいって話していて、 ちょっと親子で温度差があったんです。 自分と母親と凄くそっくりな状況で、最初はこんな偶然ってあるのかな?って思ってました。 僕は当時、自分の想いは誰にも言えなかったし、母の想いをちゃんと聞く事も無かったのに 今は2人の間に入って両方の想い、意見を聞く立場の自分。 色々自分と母の事を思い出して、沢山考えましたね。 一生懸命な息子と、息子や孫と楽しく暮らしたい母。 一生懸命やらない母に怒ってしまう息子、息子が自分を想って色々としてくれることは 本当にうれしいけど厳し過ぎて、ついつい腹が立ってしまう母。 何度も目の前でケンカが始まって、間に入って納めたり、それぞれと一対一で話をしたり、 電話でも話したり…二人の想いも、苦しいのも、すごく良く分かるし、とにかく沢山話しました。 でも、どんなに厳しくしても人が人を変えようとする事なんて出来なくて、 後悔のないように自分の意志で決める事が大事なんだと僕は母の時に思ったので、 治療の時に3人で話し合いました。 まずはお母さんからどう生きていきたいかを息子さんにもう一度しっかりと伝えてもらって、 僕からは息子さんに、自分は母と一緒に笑っていなかった事を今になって後悔しているから、 お母さんと笑顔で暮らしてくださいねって話して、我慢して抑え込んでいる気持ちはあると 思うけど、お母さんの為だから納得してくれたようでした。 それからも、まだたまに喧嘩はするけど、だいぶ仲直りしたみたいで、嬉しかったです。 きっと母との事が無ければこんな風に話は出来なかったと思うし、この患者さんが 来てくれなければこんな風に考え方が変わる事も無かったと思います。 途中から、この親子が治療に来てくれた事は偶然じゃなくて、自分に起きる事、 出会う人には全て意味があって、導いてくれているんじゃないかなって思いました。 そして、12月にお世話になっている「知恵の木」さんの10周年記念で 吉野大地さんのコンサートに行って来たんです。 とても素晴らしいコンサートでした。 曲と曲の間に吉野さんが「自分を許すと言う事が、他人を許すと言う事になるんですよね。」 とお話をされて、その言葉がとても強く自分の中に入ってきて、この1年にあったことが 頭の中に思い出されて、ちょっと不思議な感覚だったんですが、自分の中にバラバラに あった物が繋がってきた感じとでも言うんでしょうかね。 自分を許さないから、人も許せないし、厳しくなる 僕は、自分に出来ない事があったり、努力の足りなさを感じると自分に対して 「なんでもっとやらないんだ。」って怒るんです。そして、その怒りをもっともっと 努力するようにエネルギーにしてきてたんです。 吉野さんの言葉を聞いて、他人の事も自分の事と同じようにしているから、 人に対して怒りの感情が出てくるんだって思いました。 特に、僕から見て努力が足りない、全力を出し切っていない人を見るのが嫌で、 イライラしました。母の時がまさにそうで、生きるためにもっとやれって怒ってました。 これって、自分はエネルギーにしているからまだ良いですけど、怒られている人からしたら 怒られている意味も分からないし、たまらないですよね。やっと分かりました… 吉野さんの言葉を聞いて、歌を聞きながら1年の間にあった色々な事が思い出されて、 本当に反省しましたね、母はコレを伝えたかったのかなと… そしてコンサートが終わって、宮本さんが10年前にお店を始めたお母様にお礼の言葉と お花を贈られて、本当に素敵な光景でした。 宮本さん親子のやり取りを見て、ずっと考えてきたことの1つの答えを見せてもらったような 気がして、自分に欠けていたものを見せてもらって、気付かせてもらえたような気がします。 自分は母に感謝をちゃんと伝えたのか…もうやり直せないから振り返ればすごく苦しいんですけど、 これから起きる事に活かしていくしかないと思います。 自分の為にも、自分を助けてくれる周りのすべての人のためにも、人に対してマイナスな 感情を持たない事は当然の事で、自分を許して自分にもマイナスな感情を持たない事も 大切なんじゃないかな、と。 そして、今辛いことがあっても、そのことにはきっと意味があって、 それを今すぐに分からなくても良くて、いつかきっと分かる日が来て、 前に進んでいることを感じるんだと思う。 自分がどんなことを感じて、どんなふうに考えているかなんて、照れくさくて誰かに 言う事なんてなかったんだけど、母が命をかけて教えてくれて、患者さんと、吉野さんと、 宮本さんが導いてくれた、とても大切なことだと思ったので、ちょっと書いてみました。 去年よりちょっとだけ優しい人間になれそうな気がしています。 読んでくれた人、ありがとうございます。 PR |
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