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2015 07,29 08:02 |
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ここ2~3年、「起立性調節障害」と言う名前の症状で来院される患者さんが増えています。
正直、私はそれまで知らなかったのですが、皆さんはこの名前を聞いたことはありますか? 体にどんな症状があると「起立性調節障害」なのかと言うと、次に書いた11個の症状のうち、 3つ以上当てはまると起立性調節障害と診断されるそうです。 (参照:起立性調節障害support group) 1.立ちくらみやめまい 2.起立時の気分不良や失神 3.入浴時や嫌なことで気分不良 4.動悸や息切れ 5.朝なかなか起きられず午前中調子が悪い 6.顔色が青白い 7.食欲不振 8.腹痛 9.倦怠感 10.頭痛 11.乗り物酔い いかがでしょうか? この11個の症状が大人にあったら自律神経失調症と言われます。 それが元気なはずの小中学生に多く、思春期になる自律神経失調症と考えられているそうです。 だるさや頭痛、めまいで朝起きることが出来なかったり、じっと座っていることが辛くなってしまって 学校に行けなくなってしまったり、当院にも「子供が学校に行けなくなってしまったので、何とか ならないだろうか?」とご両親がお子さんと一緒に来院されます。 学校の先生をしている患者さんに聞いてみると、今、不登校になっている子供たちにこの「起立性 調節障害」と診断されている子が多いそうです。 西洋医学の病院での治療は基本的には薬になるそうです。 来院された患者さんは、なかなか改善しなかったので他にも何か出来る事を、と探した結果、東洋医学 も試してみようと思われたそうです。 この症状を東洋医学的に、大きくまとめて一言で言ってしまえば「気が足りない」症状と言う事に なります。 ちなみに、「気」とは人が体を動かしたり、考えたり、内臓が動いてくれたりするためのエネルギー の事を言います。活動して、生きていくためのエネルギーです。 その「気」が足りなくなると、元気もなく、頭が重だるく、やる気も出ない、朝も起きられない、 と言った症状が出てきてしまうと東洋医学では考えられています。 なので、治療のポイントはどうやって気を補って元気を取り戻すか?と言う事になるのですが、 「なんで気が足りなくなっているのか?」その原因を見つけてあげる事もとっても大事なポイントです。 これは全ての症状に当てはまる事なのですが、その症状の原因を見つけて、根本から改善しないと なかなか状態は良くなっていきません。 一番元気なはずの子供たちの気が足りないなんて、ちょっとおかしな話ですよね。 ココから先は当院に来院された患者さん達の治療から私が感じたことです。 この症状の根本にはまず「気の使い過ぎ」があります。気を使うと言う事は活動する、と言う事で もあります。 部活や勉強を頑張り続けた。特に試験に向けて無理して頑張って「気を使い過ぎ」ている子が多い ように思います。 気を使い過ぎて体からエネルギーが無くなってしまったことで、ご飯を食べても、寝てもしっかりと 回復することが出来なくて、緊張したココロとカラダが緩むことが出来ない、でもまた頑張って気が 減って…とちゃんと回復出来ない悪循環をしてしまっている状態です。 人は本来、昼に活動して、夜に寝ている間に回復して、次の日の朝には元気に気持ち良く目が覚め るようになっています。 でも、緊張が強く、一晩で疲れが抜けなければ、朝から頭が重く、起きるのが辛い、気分が悪い、 と言う症状が出ます。 きっと皆さんにもこんな朝の経験はあると思います。 そして、それが何日も続けば、緊張はどんどん強くなり、回復する力が落ちていってしまうので、 慢性的な体の重さ、肩や腰のコリを感じ、酷い日には頭痛や吐き気となります。 勉強でも趣味でも何でも、体の声を無視してやり過ぎないでくださいね。体から気(元気、生命力) が無くなってしまいます。 気を消耗したとしても、回復力に優れた子供が何で回復出来ないのか? ココが一番の問題です。根本にある原因を見つける必要があります。 ②に続く… PR |
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