北海道芸術デザイン専門学校さんから、今年度の新入生に対してマクロビオティックでの
食事指導の機会を頂いたので、先日、先ずは３クラス合同で９０人に話をしてきました。

今回、用意した話の内容は、東洋医学の食事を調えると言う事は、肉体的に元気になる、
と言う事だけではなく、心（性格や考え方）と体の両方に影響を与えるんだと言う事。
そして、マクロビオティックのベースになっている陰陽を調えると言う事は「気」を調えると言う事なので、
自分に起こる事、人間関係までも変わる、だから、何か困ったことがあったら、ちょっとで良いから
食生活を意識してくださいね、と言う内容です。
自分が学生だった時に知っていればもっと楽しい学生生活になっていたよな、と僕が感じている事を
話そうと思いました。

なんでいっつも朝起きるのが辛くて、授業を聞きたいのに眠たくなってしまうのか？
なんで、すぐにイライラしたり、集中力が無かったり、季節ごとに風邪をひいたり、
慢性的に腰が痛いのか…
なんで自分はこんなに人の一言、態度を、ささいな事なのに気にしてしまうのか？

今振り返ればひどい生活だったんだと思いますが、２０代後半までの僕は毎日好きな物ばっかり
食べていました。
朝昼晩の３食お肉を食べて、お酒も沢山飲んで、何か症状があれば薬を飲んで、
でも、こんな生活は普通の生活だと思っていました。
周りの友人もみんなこんな感じだったと思います。

でも、マクロビオティックを勉強して、食生活を変えていったら、少しずつですが体調が
改善していって、今では上に書いた症状はほとんど無くなりました。
あまり細かい事も気にしなくなったし、元気だと思います。
最初は食事のお蔭で変わったのかどうか分からなかったのですが、体調が良い時に肉やパン、
砂糖を食べると頭ボーっとして、イライラする感じが出てきて当時の不調だった自分の状態に
戻ってしまうのを感じたので、食事の影響だったんだって思いました。
そして、それからは「好きな物を我慢している！！」と言う感じでは無くなりました。
玄米と味噌汁で満足です。

食生活をちょっと変えるだけで、体調だけではなく、心まで変わる。
そうしたら、人間関係だって変わる。
皆さんに知っておいて欲しい事なんですが、出来るだけ若いうちに知って欲しいんです。
僕は、この事を知らなかっただけですごく苦しかった。
知っていればきっと悩みが減って、もっと楽しく生活できていたと思うんです。

こんな思いを持って今回の講義をさせて頂いたんですが、若い人が東洋医学やマクロビオティックに
興味を持ってくれるのか？ましてや「気」の話なんて聞いてくれるのか？とすごく不安でした。
でも、ほとんどの学生が寝る事も無く、最後には質問をしてくれるほど、しっかりと話を
聞いてくれました。本当にうれしかった。

そして、生徒さんたちにアンケートと感想、気になる症状を書いて貰いました。
“食生活を見直していこうと思います。”
“最近気が乱れているので、極陰、極陽の食べ物を控えたい。”
“毎朝パンなので、少しごはんにしようかと考えました。”
“これから気を調えることを努力していこうと思います！”
“ご飯とみそ汁生活してみようと思う。”
“実におもしろい。やってみよう。”
“案外、食事の陰陽のバランスが取れていたので母に感謝しました。”
“先生の話が聞きやすく分かりやすかったので先生の気が整っているのだなと思った。”
などなど。
うれしい感想を沢山書いてくれました。

でも、感想や症状などを読めば読むほど、１８歳はまだまだ若くて元気だ、なんて思っていたけど、
こんなに沢山の若者がちゃんと自分の心と体の事を考えていて、不安に思っている事があって、
なんとか元気になりたいって思ってるんだ、と言う事も伝わってきて、何とも言えない切ない
気持ちにもなりました。
周りにいる大人たちは彼らのために何か出来ているんだろう？
便利だから、楽だからと、お弁当やパンやお菓子、ジュース、困ったら薬。
今の世間では普通の事だけど、何か違う気がするんです。

食事を調えると、体が変わるだけではなく、心も変わる。周りの人との関係も変わる。
そして、自分を責めなくなる。
困ったら、とりあえず食事を変えてみたら良い。
誰も悪くない、食事が良くなかっただけ。
今まで学校で習ってきていないこの東洋医学とマクロビオティックを少しでも知って、
今までより元気に、楽しく生活をして欲しいと強く思います。

先日、２つ目のクラスに講義をしてきたのですが、もっと分かりやすく、もっと楽しんでもらえるように
話せるようにならなければ、と強く反省しました。
オジサンは気を調えて、若者のために頑張ろうと思います！